主要機器 Main equipment

土の性質は、採取するポイントや運搬中の時間経過によって、性質に微妙な変化が生じます。そのため、実験室で行う土質試験では精度の高い計測が難しい場合があります。そこで有効となるのが、現地に試験機を持ち込んで調査を行う原位置試験です。

ダイワ技術サービスは、原位置試験に関するさまざまな機器を保有しており、お客様の幅広いニーズに対応可能です。

静的試験

静的貫入試験

スウェーデン式サウンディング試験機 JIS A 1221:2013

戸建住宅など小規模構造物や擁壁などの軽量構造物の支持力及び強度特性を迅速に把握する地盤調査方法として最も多く用いられている試験です。当社では手動式や全自動式の機器を保有しており、調査目的や現場状況など様々なニーズにお応えしています。

簡易動的コーン貫入試験 JGS 1433-2012

簡易なサウンディング試験として地盤表層部の調査、小規模建築物基礎地盤の支持力判定を行う試験です。また、自然斜面、盛土のり面、切土のり面表層部の調査にも用いられることが多い試験です。ただし、貫入抵抗の大きい硬質粘土や砂礫地盤には不向きです。
試験機器は10~15kgと軽量なので急傾斜地の狭隘な斜面でも風化層や崩積土の厚さ確認に多用されています。測定深度は一般的に4~5mが限度です。

ポータブルコーン貫入試験(コーンペネトロメーター試験)JGS 1431-2012

粘性土や腐植土を主体とする軟弱地盤の分布および強度の推定や建設機械のトラフィカビリティを判定するために用いられてる試験です。人力によりコーンを静的に貫入させるので、様々な場所で測定が可能であり、1箇所当たりの作業時間は数分です。
ただし、人力による試験のため、試験の対象地盤は軟弱な粘性土や腐植土であり、硬い粘土や砂、礫層には適していません。

地盤支持力の測定

支持力試験機

地盤の平板載荷試験 JGS 1521-2012

様々な土質地盤から岩盤において、鉛直地盤支持力と変位量を求める試験です。試験荷重に応じた反力を準備する必要がありますが、重量構造物の支持力を確認することができます。また、載荷荷重と沈下量は自動記録装置で管理するため、精度の高い試験が可能です。

道路の平板載荷試験 JIS A 1215:2013

道路の路床や道路の路盤などの地盤反力係数を求めるための試験です。空港滑走路の舗装設計、鉄道路盤の設計管理あるいはタンク基礎の設計などにも用いられています。試験対象地盤としては主に粒状材料である土や砕石からなる路床や路盤などです。

現場CBR試験 JIS A 1222:2013

CBRとは、路床や路盤材の材料としての強さを表す指標です。現場CBR試験は、現場における路床あるいは路盤の現在の支持力の大きさを求めることができます。主に、舗装前の路床及び路盤の品質および施工管理に利用されています。

孔内水平載荷試験 JGS 1531-2012

孔内水平載荷試験は、ボーリング孔を利用し、孔壁をガス圧や油圧で加圧し、原位置における地盤の水平方向の強度・変形特性を求める試験です。当社では低圧から中~高圧まで対応できる機器(LLT試験機、エラストメター)を保有しており、様々な土質・岩盤、深度に適用可能です。

キャスポル(NETIS登録品:登録No.KK-980055-V)

キャスポルは、ランマー(重錘)を地盤上に自由落下させた時の衝撃加速度を高精度で測定し、内蔵されている衝撃加速度と地盤定数との相関関係を利用して、CBR、粘着力、内部摩擦角、コーン指数、地盤反力係数などの推測が可能です。
なお、反力が不要で操作も簡単であり、試験値を現場ですぐに確認することが可能です。本測定は適用範囲があるため、試験条件などご相談ください。

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