① 流量観測業務
目的
河川やダムから流れる水の量(流量)を把握するために行います。
主な観測内容
- 河川流量観測
- 放流量観測
- 流入量観測
- 洪水時流量観測
- 渇水時流量観測
主な測定方法
- 流速計による観測
- ADCP(超音波流速計)による観測
- 水位観測データからの流量算定
- 浮子観測
-
活用目的
- 洪水予測
- ダム放流管理
- 利水計画
- 水資源管理
② 採水業務
目的
河川やダム湖の水質を把握するために実施します。
調査項目
現地測定
- 水温
- pH
- 溶存酸素(DO)
- 電気伝導率
- 濁度
室内分析
- BOD
- COD
- SS
- 窒素
- リン
- 重金属
活用目的
- 水道水源管理
- 環境保全
- 富栄養化対策
- ダム湖水質管理
③ 堤体外部変形調査
目的
ダム本体や堤防が変形していないかを確認し、安全性を評価します。
測量内容
水平変位測量
- 左右方向への移動量を計測
鉛直変位測量
- 沈下量を計測
傾斜観測
- 傾きの発生確認
クラック調査
- ひび割れ幅
- ひび割れ長さ
- 進行状況
使用機器
- トータルステーション(TS)
- GNSS測量機
- レベル
- 傾斜計
- レーザースキャナ
- ドローン
活用目的
- ダム安全管理
- 地震後点検
- 豪雨後点検
- 長期変位監視
④ 堆砂測量
目的
ダム湖に堆積した土砂量を把握します。
ダムは河川から流入する土砂によって徐々に貯水容量が減少するため、定期的な調査が必要です。
調査内容
深浅測量
- 湖底の深さを測定
横断測量
- ダム湖断面を測定
三次元地形測量
- 湖底地形モデル作成
使用機器
- 音響測深機
- マルチビーム測深機
- GNSS
- 無人ボート(USV)
算出するもの
- 堆砂量
- 堆砂率
- 残存容量
- 年間堆砂速度
活用目的
- 貯水容量管理
- 浚渫計画
- 長寿命化計画
- 洪水調節機能の維持
これらは測量会社や建設コンサルタントが受注することが多く、河川・ダムの維持管理分野における調査・測量業務の代表例です。特に「堤体外部変形調査」と「堆砂測量」は、測量技術者がGNSS、TS、深浅測量機器などを用いて実施する専門性の高い業務です。