道路、鉄道、河川、港湾、ダムなどの公共インフラでは、計画・設計から施工、完成後の維持管理まで、それぞれ目的に応じた測量が行われます。
1. 道路の測量
計画・設計段階
- 路線測量 :道路の中心線位置を決定する
- 現地測量 :地形や土地利用状況を把握する
- 縦断測量 :道路中心線に沿った高低差を測る
- 横断測量 :道路に直交する断面形状を測る
- 用地測量 :土地境界や用地買収範囲を確定する
維持管理段階
- 道路台帳作成測量
- 舗装変状調査
- 法面変位測量
- 橋梁変位測量
目的は、道路形状の把握や沈下・変形の監視です。
2. 鉄道の測量
計画・設計段階
- 路線測量
- 地形測量
- 中心線測量
- 用地測量
- トンネル測量
維持管理段階
- 軌道変位測量
- レール通り・高低測量
- 構造物変位測量
- トンネル変状測量
鉄道ではミリ単位の精度が要求されるため、高精度な基準点測量が重要です。
3. 河川の測量
計画・設計段階
- 河川測量 :河川法で定められた代表的な測量
- 縦断測量 :河川の流下方向の断面測量
- 横断測量 :河川断面形状の把握
- 深浅測量 :川底の高さを測定
維持管理段階
- 河床変動測量
- 堤防変状測量
- 洪水後の地形測量
目的は治水計画や河川改修、洪水対策です。
4. 港湾の測量
計画・設計段階
- 深浅測量 :海底の地形を調査
- 水路測量 :船舶航行に必要な水深を測定
- 地形測量
- 海岸測量
維持管理段階
- 航路埋没調査
- 岸壁変位測量
- 防波堤変形測量
音響測深機(ナローマルチビーム)を用いて海底地形を測定することが一般的です。
5. ダムの測量
計画・設計段階
- 地形測量
- 地質調査測量
- 貯水池測量
- 路線測量
維持管理段階
- 堤体変位測量
- 沈下測量
- GPS/GNSS変位観測
- 貯水池堆砂測量
ダムではわずかな変位でも安全性に関わるため、定期的な変位観測を行います。